中村豪志さんは、東京都の広尾にあるレストラン・マノワの創業者です。
中村豪志氏の生い立ち
1979年に現在は南アルプス市となっている芦安村で、中村さんは誕生しました。芦安村は富士山の次に高い山として知られる北岳のふもとにある人口が500人にも満たない、自然の豊かな村でした。目の前には尽きることのない大自然でしたから、中村さんは山小屋をやり繰りしていた父に連れられ、春夏秋冬で季節を問わず野山を駆け回っていたのです。山菜採りも魚釣りも狩猟も、中村さんにとっては当たり前で身近な光景でした。
自然との体験がキッカケ
そうして自然とたくさん触れ合う食の体験をしてきた中村さんは、10代後半に料理の道へと進む決意をしました。フランス料理に興味を持って単身フランスへと渡り、辻調理専門学校のフランス校を卒業しました。フランスの食文化を目の当たりにしたことで、食に対する知識とスキルが身につきました。
2011年にオープン
帰国した後は代官山のラブレーに勤め、約3年ほど働きました。その後も銀座や広尾でさまざまな名店を渡り歩き、2011年には満を持して現在のレストランマノワを広尾にオープンしました。レストランを開業して以降は順調に常連客を増やし、広尾の人気店として定着するほどの躍進を遂げています。
レストラン・マノワはどんなお店?
中村豪志さんがオーナーを務めるレストラン・マノワは、誰もが満足のいく料理と空間の提供をモットーに営業しています。最上級の料理と最上級のワインの組み合わせで来店客をもてなし、理想のサービスを追求し続けています。
ワインに強いこだわり
数々の料理が絶品なのはもちろんのこと、ワインに対しても強いこだわりがあります。中村さん自らもソムリエとなり、最高のワインをフランスから輸入しています。おいしい料理と極上のワインを味わえるのが、レストラン・マノワ最大の強みだといっても過言ではありません。
ジビエ料理を提供
レストラン・マノワのもう1つの強みとなっているのが、ジビエに対する数々の取り組みです。中村さんが子どもの頃に間近で目にしていた狩猟がヒントになっています。
レストラン・マノワにてジビエ料理を提供しているのはもちろんですが、害獣被害を削減する取り組みにも精力的に関わっています。農作物を荒らしてしまう害獣を狩猟によって駆除し、駆除したシカやイノシシなどは料理人の手によっておいしい食材へと加工されます。その食材はふるさと納税の返礼に選ばれ、多くの人に知ってもらうきっかけになっています。
ジビエの活用を積極的に支援し、食を支える理想的なサイクルの実現を目指しています。